雑草対策をおしゃれに!失敗しがちなポイントと7つの対策


お庭づくりやリフォームの際には、雑草の生えにくい敷材を上手に取り入れて、管理しやすいデザインにすることが大切です。また雑草対策を行いながら、素敵でおしゃれなお庭にしていくための、ポイントをご紹介します。
失敗しがちな雑草対策
雑草対策にはいろいろな方法がありますが、選択を間違えると 「すぐ雑草が生えてきた」 「殺風景になってしまって残念」 ということになりかねません。まずは、よく失敗しがちな雑草対策の方法をご紹介いたします。
① 砂利敷き
砂利だけではすぐに雑草が生えてくる

きれいに管理しにくい

② 全面コンクリート
コンクリートは殺風景にならないように注意

光の反射でまぶしさを感じることも

③ ウッドチップ
手軽ですが防草効果は低い

劣化が早く、数年で取り換えたくなる

④ 除草剤
計画的な散布はけっこうな手間

ペットや子供への安全と両立しにくい

⑤ 防草シート
安価なものは、短期間で劣化して破れる

効果優先。外観は妥協することに

⑥ マサド
水を撒くだけで簡単だが、耐久性は低い

⑦ カマ
とにかく大変。熱中症や腰を痛める危険も

⑧ DIYで安く雑草対策
やはり長持ちするのはプロの施工

⑨ 塩
塩をまくだけの方法なので簡単かもしれませんが、塩は雑草以外にも様々な植物にとって有害です。雨などで近隣のお庭に流れてトラブルになるかもしれません。塩分が建物の基礎や、地中の配管を痛める危険もあります。
⑩ 熱湯
雑草に熱湯をかけて枯らす方法ですが、雑草を枯らすためには熱いお湯をたっぷりかける必要があり、大変な作業です。植わっている植物自体も痛む可能性があります。さらに、しばらくするとまた新たに雑草が生えてしまうので、ほとんど効果が得られません。
おしゃれな雑草対策 7つのポイント
ではどうしたら、後悔しない雑草対策ができるでしょうか?雑草に悩まない、素敵なお庭を作るために知っておきたいポイントをご紹介します。
Point1 耐久性の高い素材を選ぶ

Point2 土のエリアを作り、メリハリをつける

お庭全てを舗装すると、確かに雑草は生えませんが、「なんだか殺風景になってしまった、、」という後悔も。特に、植物が好きな方でしたら、植栽エリアを決めておくことがおすすめです。
植栽エリアは雑草も生えてきますが、低木や常緑の下草を組み合わせれば、徐々に土を覆い、年々雑草取りの負担は減っていきます。
Point3 素材の組み合わせ

Point4 お庭をどう使うか?

Point5 排水性の確保

Point6 掃除のしやすさ

Point7 費用

費用を削減するには、例えば、あまり目につかない場所は安価な砂利敷きにしたり、既存物を活かすなどの方法があります。
一方で、「少し高くても好みの自然石にして良かった」「お庭を眺めるたび嬉しくなる」といったお声も頂きます。必要なところにはしっかりと予算をとるのも素敵なお庭リフォームを実現するポイントです。
おしゃれな雑草対策 9つの素材の特長と注意点
雑草対策ができるおしゃれな素材をご紹介します。記載している費用は、素材の種類や現在のお庭の状況によっても大きく 異なりますので、目安としてご案内しております。素材の比較検討のご参考になさってください。
素材① タイル(5万円/㎡)


水はけが良く、すっきりした仕上がりが魅力
タイルは色や質感が豊富ですので、お好みの雰囲気を選ぶことができます。高さを出してお部屋との出入りがしやすいタイルデッキにすることも可能です。注意点
明るい色のタイルは、反射光がまぶしく感じることもありますので、色選びの際には一考しておきたいポイントです。水を吸い込まないので、広い面積に使用する際は、雨水を逃がす設計が欠かせません。
> 詳しくはこちら素材② 人工芝(2万円/㎡)


お手入れ不要で緑が楽しめる
最近の人工芝は再現度が高く、雑草対策の素材としても人気のある敷材です。足触りが柔らかいため愛犬のためのドッグランやお子様の遊び場にもおすすめの素材です。注意点
凹凸のないきれいな仕上がりにするためには、下地をしっかり整えます。砕石を敷き平らに転圧した上に人工芝を敷設します。人工芝の端から雑草が出てくることがあるので手で引き抜きます。
> 詳しくはこちら素材③ レンガ(5万円/㎡)


ニュアンスのある色や、経年変化による表情が魅力
色合いやユーズド感のあるものなど、多くの種類がありお好みで選ぶことができます。インターロッキングという敷き方をすると、雨水をある程度透過させることができるため、お庭の植物とも組合わせやすい素材です。注意点
経年変化により日焼けや土汚れで色調が変わってきますが、そういった経年変化もレンガの魅力です。水分を吸収し苔が生えることがあるので、いつも湿った場所には不向きです。
> 詳しくはこちら素材④ インターロッキングブロック(3万円/㎡)


レンガよりも費用をおさえられる
インターロッキングという敷き方をするためのコンクリート製の敷材で、公共の歩道などによく使われています。レンガやタイルより費用を抑えることができるのが魅力で、様々な色やサイズがあり個人のお庭でも意匠性のあるデザインが可能です。注意点
レンガと同様、経年変化により日焼けや土汚れで色調が変わってきます。側面はコンクリートの素地が見えるので、花壇のように積み上げる工事には向きません。
> 詳しくはこちら素材⑤ 自然石(5万円/㎡)


独特の風合いが魅力
自然石は、国内はもちろん世界中から輸入されており、色や風合いも様々です。例えば「ヨーロッパの石畳風にしたい」など、憧れのイメージを実現してくれるかもしれません。注意点
自然の素材なので、ひとつひとつ色合いが異なり、模様や筋目なども様々です。その素材の違いが自然石の魅力でもあります。素材によって強度が異なりますので、荷重のかかる駐車場などに使用する際は注意が必要です。
> 詳しくはこちら素材⑥ ウッドデッキ(6万円/㎡)


高低差を解消して、お部屋の延長に
ウッドデッキは、他の敷材に比べて高さが出せるのがメリットです。掃き出し窓からほぼフラットにしてお部屋の延長のような解放感を得ることができます。思い切って、お庭全面をウッドデッキにすることもおすすめです。注意点
耐久性の高い樹脂やハードウッドを選ぶと腐朽の心配がありません。ウッドデッキの下の雑草対策をしっかり行っておくことが大切です。日照や雨が入りにくく、見えない場所なので、防草シートや砂利を施工するケースが多いです。
> 詳しくはこちら素材⑦ 芝生(0.8万円/㎡)


憧れのグリーンカーペット
雑草が生えやすい土の場所を芝生で覆うことで、雑草が生える量を減らすことができます。生えそろった芝生は美しく、お手入れ自体を楽しむ人もいらっしゃいます。植物ですので、敷石と異なり暑い日でも地面の温度が上がらないのもメリットです。注意点
芝生は植物ですので、きれいに保つためにはお手入れが必要です。生育期の3~11月には定期的に刈り込みと施肥を行います。また雑草もところどころ生えてくるため、たまに目配りして取り除く必要があります。そういったお手入れの負担が大きいと感じる場合は、お庭全体ではなく、一部に芝生を取り入れるのも一案です。
> 詳しくはこちら素材⑧ 植栽(1万円/㎡)


雑草を減らして、緑を楽しめる
植物を植えると地面に日陰が出来るので、雑草を減らすことができます。植えっぱなしにできる低木や多年草を選べば、季節ごとの植え替えも不要です。落葉しない常緑の種類なら、冬も緑を楽しめます。お気に入りの葉色や花が咲く植物を選べば、お庭の楽しみも倍増します。注意点
植物の品種選びが重要です。多くの種類があるので、プランナーに好みを伝えて相談してみて下さい。植える場所の日照、乾燥具合、風の強さを踏まえて適した候補をご案内させて頂きます。成長してきたときのカットの方法や、お世話の注意点も聞いておけると安心です。
> 詳しくはこちら素材⑨ 化粧砂利(0.8万円/㎡)


比較的安価。たくさんの色から選べる
化粧砂利にはたくさんの種類があり、ベージュ、ブラウン、ホワイト、ピンクなどたくさんの種類があります。敷石や建物の色などとトータルコーディネートすれば、お庭を雰囲気良くまとめることができます。注意点
雑草を完全に防ぐことはできませんが、砂利の下に耐久性の高い防草シートを敷き、また充分な厚みで敷設することで雑草が生えにくくなり、雑草取りの作業を軽減することができます。
雑草対策カレンダー
防草シートの隙間や、花壇の中、芝生など、雑草が生える可能性がある場所については、たまに雑草が生えていないかチェックして維持管理を行います。季節ごとに、特に気を付けたい時期や、必要なお手入れをまとめましたので、参考にしてみてください。
春先(3~4月)

初夏(6~7月)

真夏(8~9月)

秋(10~11月)

冬(12~2月)
多くの雑草が成長を止める時期のため、お手入れはほとんど必要ありません。
気を付けたい!たくましい雑草5選
特に除去が大変なのが、越冬をする多年草の雑草です。草取りをしても根っこが残っていると、何度も同じ場所から芽を出します。地中の根も掘り起こして除去することが一番ですが、完全に除去するのは難しいので、生えてくる芽を繰り返し除去してだんだんと弱らせて消滅させるのが現実的な方法です。
ドクダミ

ドクダミ科 / 生育期間3~11月
日陰の場所に好んで生え、6~7月ごろに白い花を咲かせます。地中の根茎が太く、細切れの根が残るだけでもそこから発芽してくる強靭な成長力です。
<ドクダミ除去のコツ>
・鎌で土をほぐしながら、根をできるだけ引き抜くことがコツです。
スギナ

トクサ科 / 生育期間 3~9月
春先にツクシを生やすのがスギナです。主に地中の根茎を広げて繁殖します。根に栄養を蓄える塊茎を持つため、地上部を除去しても旺盛に再生します。
<スギナ除去のコツ>
・防草シートは、芽の貫通を防ぐ丈夫な不織布タイプを選びます。
・除去が非常に難しいため、周囲の環境を確認のうえ除草剤を使用するのも一案です。
ヤブガラシ

ブドウ科 / 生育期間4~10月
種子や地下茎で増えるツル植物。成長スピードが速いため、つるが木やフェンスを覆いつくします。冬には地上部は枯れてなくなりますが、地下茎が残り翌年の春に新しいツルを伸ばします。
<ヤブガラシ除去のコツ>
・根元の地下茎を掘り起こして除去します。
・地下茎の除去が難しい場合は、毎年同じ場所から生えてくる芽を早めに除去することで勢いを弱めることができます。
コニシキソウ

トウダイグサ科 / 生育期間3~11月
地を這うように広がって生えるため引き抜きにくく、千切れやすいので、除去しにくい雑草です。また生育期間が長いため何度も生えてくるのがやっかいです。
<コニシキソウ除去のコツ>
・鎌などで根ごと除去します。繰り返し除去することで消滅します。
・茎や葉がちぎれると白い液が出ますので、軍手を使用します。
カタバミ

カタバミ科 / 生育期間:早春から夏を中心に通年
ハート型の3枚の葉が特徴。種を飛ばして増えます。生育期間が長いため広がりやすく除去が難しい雑草です。
<カタバミ除去のコツ>
・鎌で根元の土を掘り起こし、根っこごと除去します。
・種ができないように、このハート形の葉を見かけたらこまめに除去することで発生を減らすことができます。
お庭をおしゃれに!雑草対策リフォーム事例7選
Case1
人工芝とウッドデッキで雑草対策。お孫様が遊べるお庭
東京都練馬区 I様のお庭




ご要望
「雑草や蚊が多くお庭に出たくても出られない」
「足元をスッキリ平らにして孫がお庭で遊べるようにしたい!」
プランのポイント
・人工芝とウッドデッキでお庭全体を雑草対策
・日よけオーニングが夏のプールや室内の暑さ対策に
・植栽もあり緑を楽しめる
使用素材
Case2
自然石を模したタイルが美しい、寛げるテラスのあるお庭
川崎市麻生区 K様のお庭




Case3
木目調のタイルでナチュラルに
川崎市宮前区 A様のお庭




ご要望
「雑草対策をして、通りからの目隠しもしたい」
「趣味の自転車を洗ったり、メンテナンスをする場所にしたい」
プランのポイント
・お庭全体をテラスにリフォーム
・木目のタイルでナチュラルな印象に
・お部屋から出やすいステップや、自転車を押して出入りできるスロープ
使用素材
Case4
雑草取りのお悩みから解放。ガーデニングを楽しむゆとりができました
神奈川県横浜市青葉区 K様のお庭




ご要望
「雑草取りを簡単にして、大好きなガーデニングを楽しみたい」
「ゆったりとお酒も楽しめる、プライベート感のあるお庭にしたい」
プランのポイント
・インターロッキングのテラスと砂利敷きで雑草取りの手間を大幅に軽減
・南側はガーデニングを楽しむための花壇に
使用素材
Case5
タイルテラスで寛げるお庭にリフォーム
東京都町田市 T様のお庭




ご要望
「家で過ごすことが増えたので、お庭をもっと活用したい」
「リビングとテラスをフラットにしたい」
「タイルの雰囲気が好み」
プランのポイント
・お庭全体をタイルテラスにして雑草取りが不要に
・生垣をフェンスに替えてさらにメンテナンスフリーに
・お部屋からフラットにテラスに出られる
使用素材
Case6
雑草の悩みを解決。花壇や菜園のある「楽しく付き合えるお庭」
東京都練馬区 H様のお庭




Case7
パーティーができる、乱形石のテラスガーデン
横浜市青葉区 S様のお庭




ご要望
「お庭全体を、管理の手間がかからないようリフォームしたい」
「人が集まってパーティーをしたり、愛犬が遊べるようにしたい」
プランのポイント
・お庭全体を乱形石のテラスガーデンに
・大人数でも対応できる、作り付けのベンチ
・愛犬の足洗いの立水栓や脱走防止も完備
使用素材
おしゃれな雑草対策 まとめ
「雑草って、こんなにすぐに大きくなってしまうんですね!」 初めてお庭を持たれた方からしばしばお聞きする言葉です。暑い季節の雑草取りは本当に重労働です。でも、お庭のデザインを少し工夫することで、雑草のお手入れから大きく開放される、使いやすく素敵なお庭にリフォームすることができます。雑草を防ぐだけでなく、お客様ひとりひとりのライフスタイルにあわせた、素敵なお庭づくりをぜひご一緒に考えていけたらと思います。